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あったか鍋作り!

この季節にぴったりの鍋を作りました。

 

材料の下準備をした後に、外に出て、だるまストーブに薪で火を起こし鍋を火にかけ、寒い季節にポカポカのお鍋をみんなで食べようという企画です。

 

今回は、石狩鍋と、手作り肉団子の鍋をつくります。

児童たちと下準備をして、さぁ外へ!

 

 

 

 

という時にまさかの雨…

 

 

 

 

 

 

 

雨か…

 

 

 

 

 

 

 

 

夏なら屋根付きテントでしのぐことはできましたが、さすがにこの時期の雨は冷たいし、児童たちには堪えます。

 

 

 

というわけで、今回は室内でガスコンロを使って鍋を作ることにしました。

 

当たり前ですがこれが便利、便利。

火をつけておけばすぐに沸騰しますし、火力だって安定しているのですぐに鍋は完成します。

2種類の鍋も30分ほどで完成しました。

 

  

 

 

 

 

普段の児童館でのクッキングは、ご飯を炊くにも、お湯を沸かすにも、まずはだるまストーブで火を起こさないと始まりません。

しかもお湯ひとつ沸かすのにも時間がかかりますから、それぞれ交代で薪をくべたり、うちわであおいだりと料理が始まるまでの工程があるわけです。

 

この工程を入れていることには意味があり、簡単に言うと普段生活の中にあるのが当たり前になっているもののありがたみを感じよう。物の価値を高めようというわけです。

 

 

例えばガスコンロではスイッチをひねれば簡単に火がつきます、

 

蛇口をひねればすぐにお湯が出てきます。

 

家に帰れば、家族の作ったご飯が出てきます。

 

 

 

 

しかし、活動の中では、

 

火を起こすのにも、火だね、小枝、薪などがなければ何もできません

 

お湯をわかすこともできません

 

やっと火が起きた、お湯が沸いても自分たちで料理しなければ完成しません。

 

 

 

 

 

 

 

今すぐにでなくとも、いつか

 

 

「あぁ、水道からお湯が出るってすごいことなんだな~」

 

 

「毎日料理を作ってくれているお母さんやお父さんはすごいんだな~」

 

なんて感じてもらえたらなと思います。

そういう気持ちや感覚って、生きていくうえでとても大切な気がするのです。

 

 

 

 

 

 

 

案の定、3年生の一人の児童がガスコンロにのって沸騰している鍋を見て、

 

「これだと出来るの早いな~」とボソッとつぶやいたのです。

 

 

そうそう、そこに気づくって実は大事なんだよ。きづいてくれたんだな~

と、私も心の中でつぶやきました。

 

 

 

 

 

自分が作ったものはおいしく感じたり、苦手なものでも食べてみようという気持ちになるのはきっと、このような完成するまでの工程での自分の頑張り、みんなとの協力、完成するまでのさまざまなストーリーや体験がその児童にとっての「おいしさ」にプラスされているからなのではないでしょうか。

 

 

 

 

当たり前のものは当たり前ではないということ。

 

そんな児童館での活動の原点を再確認させられた1日でした。

 

ありがとう、雨!!